例5)シミュレーターあがりの父さんパイロットもフライト大成功! @つくば
Piper Cub 初飛行レポート 02.01.16 by Takahashi |
平成14年1月16日は35年前からあこがれ夢を見てきたRC機の初フライトの日です。この記念すべき日は昨年12月初旬に行った早めの大掃除の日に妻から掛けられた「この本捨てますね」の言葉から始まりました。対象とされた本は、昨年の11月に本屋でなんとなく目にとまり懐かしさ一杯で購入し、全く目を通していないラジコン技術です。いつもなら「良いよ」と言って廃棄されるのですが、なぜか手元に残して目を通す事にしました。ページをペラペラめくるうちに少年の頃、RC機をやりたくて模型店に出向き、購入価格の高さに驚き、あきらめてUコン機を購入して帰った日、社会人になってRC機を購入しに行って、初めてで10秒飛ばせれば立派と脅されて電動カーと電動ボートを買って帰った日等が次々と思い出されました。二度もあきらめたのにやっぱりRC機をやりたいのかな、でもいい指導者と出会わないと10秒もたないし、人に怪我でもさせたら等と考えながらさらにページをめくるうちに希望をかなえる物を発見しました。
それはフライトシュミレータ リアルフライトG2です。マイクロソフト等のフライトシュミレータと異なり、RC機を操縦する視線でプロポを使用する物です。これなら何とかなるかなと思い早速手配しました。 これが届けられて半年もしたら自信もつくだろう、そして後は機材と飛ばす場所の確保とインターネットでRC店、飛行場、フライングクラブ探しを始めました。そしてリトルベランカのホームページにたどり着き、フライトシュミレータ上がりの男、美人OL初飛行に成功の記事を見つけ、フライトシュミレータでの練習で夢が実現出来るかな、から短時間の練習で出来ると確信しました。 そうとなれば、機材を購入しなくてはと、夢を可能性のあるものとして頂いたリトルベランカさんに行こうと決め、昨年の12月27日に立ち寄り、社長の小林さんとお会いする事が出来ました。(愛想のいい内田さんと美人の某女史にも)
前日にフライトシュミレータで最後の練習と思い、パソコンに電源を入れ、G2をクリックしても動作しない、再セットしてもダメ、このままでは明日は自信が持てないとあれこれやっているうち時計は4時を指し、あきらめて寝たおかげで、寝不足と練習出来なかった事での自信喪失で半分以上は飛行不可の気象状況になること期待しながら家を出ることになりました。 どうも気合が入らなくダラダラと出かける準備をしていると、奥様から「カメラを忘れないでね、飛ばす前に写真を取っておいたら」のお言葉、こやつ家にはバラバラになった機体を持って帰って来ると思っているな。パソコン上を飛行するRC機を思い浮かべ、旋回はこう、離陸はこうだなとかイメージトレーニンしながら常磐道を走ること30分、待ち合わせの場所に、そして飛行場に到着。
まだ、10秒飛ばしていない、次は高度を落として視認しやすくして10秒持たせてやると考えている内に「さあどうぞ」とプロポが回ってきました。あれこれ考える余裕があるのに足だけ小刻みに震えるのはどうしてかなと考えながら、機体を何度も後方に行かせ、旋回毎に高度を上げたり下げたりしている内に10秒経過した。第一目標は達成だ。次は宙返りをしようとスティックに意識を持っていったら「そろそろ代わりましょう。下ろしますから」と石塚さんから声が掛かった。どうしてやばい事をやろうとしているのが解るのかなと思いつつプロポを託しました。
そして我が愛機は無事着陸、皆さんの拍手と石塚さんからの握手で、初飛行が成功したこと、そして機体が無事な状態で写真を取っていないことに気が付きました。
着陸後、雨が降り出したために1フライトで撤収する事となりました。その後、喫茶店で皆さんとコーヒーを飲みながらラジコン談義をするうち、なんと雨が止んでいるではないですか。まさに我が思い天に通ずです。1フライトでは物足りない、まだ離陸もしていない、何とか雨が止まないかなと考えながら皆さんのお話を聞いていました。(皆さんごめんなさい。)後は小林さん「戻りますか」と早く言って下さいよと思いながら待つこと数分後、「戻ってみますか?」のありがたい小林さんのお言葉、小林さんはやっぱりいい人だ。 戻ってみると風は先ほどより強く、どうなるのかな思っていると、「風は強いですけどいってみますか」の頼もしいお言葉。早速、機体を準備し燃料も満タンにした、写真も取った、2フライトだから落ちても小林さんに迷惑は掛けないと思いながらエンジンスタート。
3フライト目は離陸から挑戦することにし、テイクオフポイントに到達したパイパーに無事に離陸しろよと念じながら、スロットルを上げた。右に行こうとする機体を修正するためにラダーを打ち、エレベーターを一杯に引いた、パイパーは左に傾きながら上昇、周りから「あー」、「あぶない」とかの声が上がった。しかし不思議にエルロンを右にあてればいいし高度もあるからだいじょうだと確信でき、エルロンをあてた後に規定高度付近まで上昇させることが出来た。これはG2での練習の合間に雑な離陸、旋回、着陸を行い、何度も墜落させ、また、危険な状態から復帰をする遊びが非常状態になれる事となり少々の事は落ち着いて対処できる訓練になった為によるものだと思われる。 綺麗ではない離陸を終え、上空での旋回訓練を進めるうちに着陸もいってみようかと思い出し、まずはオーバーシュートをと思い旋回下降に入ったとたん「変わりましょう。もう少し高度を上げて下さい」と石塚さんから声が掛かった。またしても読まれてしまったと思いながらプロポを託し、着陸をお願いする事となった。そして石塚さんによる華麗な着陸で3フライト目が終了した。 撤収後、常磐道を走りながら次は着陸を決めてやろう、そして何かをやる時はロールしていいですか、着陸していいですか等、声を掛けて許可をもらう事にしょう。考えてみれば、指示以外の事をやろうとするとんでもない生徒でありました。石塚先生本当に申し訳ありません。
帰宅してみると我が家の奥様とご子息様は無事な機体を見るや否や「とうちゃん、今日は飛ばすことが出来なかったの」、くそーと思いながらも笑顔で「飛ばしたよ、今度は飛んでいるところを見せるよ」、そして「そうなの」のダメオシ。小林さんパイパーが飛んでいる写真(出来たら私が操縦しているところが同時に写っている物)を送ってください。お願いします。 |